今月はエキザカムです。小さくてかわいい花ですよ。
ようやく、暑さもましになりましたね。さて、最近、駅やデパートで見かける「AED」と書いた何やら四角い箱、何のための物かご存知ですか?そんなの知ってるよぉ!という方もいらっしゃるとは思いますが、実はこれ、皆さんの命を守る大切な機器なんです。ご存知ないという方のために今回は簡単に「AED」についてご紹介させていただきます。
「AED」とは自動体外式除細動器のことで、国内で非常に多い心臓突然死である心室細動(心臓の痙攣)時に早期に除細動(痙攣を止めること)するための救命機器なんです。使用は一般の方でも使えるように音声メッセージで簡単・確実に操作できるようにできています。簡単に以下に操作手順を紹介しておきます。
@ 電源を入れる
A 電極パッドを傷病者の胸部に貼る(ケーブルを本体に接続する)
B AEDが自動的に傷病者の心電図を解析する
C AEDから除細動の指示が出たら、除細動ボタンを押す(除細動が必要ないときは除細動の指示は出ません)
「AED」は一次救命処置の手順の中で使用しますので、一次救命処置の手順についても知っておいた方が良いかと思います。ですので、次回は一次救命処置についてご紹介できればと思っています。
あなたの勇気が人を救います。
もしものときは勇気を持って使ってみましょう。
薬剤師 頼實 雅之
今月はニオイバンマツリです。いいにおいがしますよ。
梅雨も明けて夏真っ盛りですね。夏といえば汗をかいて喉が渇きますよね。そんなとき、みなさんは水やお茶を飲まれるかとおもいます。でも、これって本当に体にいいんでしょうか?実は、汗からは「水」だけではなく「電解質」というものも体から失われています。ですので、体にやさしい飲み物とは「水」「電解質」をバランスよく含む飲み物の事なんですね。
また、体から水を失う機会は、汗をかいたときだけではありませんよね。カゼや食中毒による嘔吐や下痢によっても「水」「電解質」が失われます。実は、その時々によって補給する望ましい飲み物は少しずつ変わってきます。その一例を以下にご紹介しましょう。
日常の軽い発汗 : スポーツドリンク
過度の発汗・嘔吐・下痢 : OS−1(経口補水液)
最後に、「水」「電解質」の補給の観点から考えると、下痢や嘔吐のときに、「梅干のおかゆ」を食べたり、「リンゴ」「バナナ」「メロン」をお見舞いに持って行くことは理にかなったことなのですね。
注意:OS−1は医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限りお飲みください。また、1日の用量は必ずお守りください。OS−1は調剤薬局でお求めになれます。
薬剤師 頼實 雅之
今月はポーチュラカです。夏の典型的な花ですね。
最近、中国や東北地方で大規模な地震がありました。災害のニュースが流れるたびに、被災地の患者さんの健康や薬の事が気になります。
そこで、今回は災害時には勿論、皆さんに役立つ「お薬手帳」について簡単ではありますが、ご紹介させていただきます。
「お薬手帳」とは?
「お薬手帳」とは、調剤薬局でもらうことのできる、個人の薬の記録手帳のことです。調剤薬局に処方箋を出す時に一緒にこの「お薬手帳」を出すと、「お薬手帳」にお薬の記録を更新してくれます。
どんなときに便利なの?
どこでもらえるの?
どうやって使うの?難しいのでは?
「お薬手帳」への記入やチェックは医療機関で行いますので、使用は簡単で患者さんに煩わしさはありません。
患者さんは、調剤薬局では処方箋と一緒に「お薬手帳」を預けて頂ければ薬剤師が記入・チェックなど行います。また、病院では医師に「お薬手帳」を見せましょう。
最後に「お薬手帳」は自分の身を守るものです。普段から携帯されることをお勧めします。
薬剤師 頼實 雅之
今月はイングリッシュ・ラベンダーです。北海道で有名なのがこの種類です。
今回は、平成20年4月から始まっている「特定健康診査・特定保健指導」について簡単ではありますが載せさせていただきます。
平成20年4月から特定健康診査・特定保健指導が始まります!
日本人の生活習慣の変化等により、近年、糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群が増加しており、それを原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。平成20年4月から始まる、生活習慣病予防のための新しい健診・保健指導を積極的に利用し、バランスの取れた食生活、適度な運動習慣を身に付けましょう。
特定健康診査とは?
特定健康診査はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診で以下の項目を実施します。
基本的な項目 : 質問票・身体計測・血圧測定・理学的検査・検尿・血液検査
詳細な健診の項目(医師が必要と認めた場合) : 心電図・眼底検査・貧血検査
特定保健指導とは?
特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、生活習慣を見直すサポートをします。
特定保健指導には、リスクの程度に応じて、動機付け支援と積極的支援があります。(よりリスクが高い方が積極的支援)
厚生労働省ホームページより
最後に家庭でも簡単に気をつけることのできる目安としては、腹囲ですので一度測ってみられてはいかがでしょうか。(男性85cm以上 女性90cm以上は注意ですよ)
薬剤師 頼實 雅之
今月はローズマリーの花です。葉(茎)は肉料理に入れるとおいしいですよ。
今回は、最近よくご質問される「ジェネリック医薬品」について簡単ではありますが載せさせていただきます。
「ジェネリック医薬品」について
「ジェネリック医薬品」とは、新薬メーカーが研究・開発した医薬品の特許が切れた後に、同じ有効成分を含有させて発売された安い医薬品のことです。
最近、医療費削減や患者さんの自己負担の軽減のために注目されています。
Q1.なぜ安いの?
A.研究開発費があまりかからないために安いのです。
Q2.全てのお薬を「ジェネリック医薬品」に換えられるの?
A.残念ながら、お薬の種類によっては、まだ「ジェネリック医薬品」が発売されていないものもあります。
Q3.効き目などは全く同じなの?
A.「ジェネリック医薬品」は一定の基準を満たして発売されています。
しかしながら、新薬と全く同じではないこともあります。
そこで、調剤薬局では安いだけではなく、信頼できる「ジェネリック医薬品」を取り揃えるようにしています。
一方、「ジェネリック医薬品」になることによって、お薬の匂いや味を改善したり、錠剤の大きさを小型化したりと、患者さんがお薬をのみやすくしているなどの新薬にない工夫を施してより良くなっている「ジェネリック医薬品」もあります。
Q4.実際に「ジェネリック医薬品」に換えたいのだけど?
A.詳しくはおかかりの医師・薬剤師にご相談ください。
お薬の種類や病院によっては換えられない場合もあります。
薬剤師 頼實 雅之
イチゴの花です。たくさん実が生れば良いのですが。
今回より、薬や病気のお話だけではなく、日々薬局で患者様より頂くそれ以外の疑問や質問にも焦点を当ててお届けできればと思います。
そこで今回は、最近よくご質問される「後期高齢者医療制度」について簡単ではありますが載せさせていただきます。
後期高齢者医療制度のお知らせ
平成20年4月より75歳以上の方は、これまでの老人保険制度に代わり、「後期高齢者医療制度」に加入します。
Q1.なぜ「後期高齢者医療制度」が創設されるのですか?
A.高齢者の心身の特性に応じた医療を提供し、その医療費を国民全体で支えるわかりやすい仕組みをつくるためです。
Q2.だれを対象とした制度ですか?
A.75歳以上の方全員が対象となり、全ての方に新たな保険証が交付されます。
Q3.65歳から75歳で障害認定を受け、老人保険制度の対象となっている場合はどうなるのですか?
A.後期高齢者医療制度の被保険者となります。
Q4.保険料はどのように決まるのですか?
A.所得に応じて決まります。
Q5.保険料はどうやって支払うのですか?
A.原則として年金から徴収されます。
Q6.現在国民健康保険に加入していますが、保険料は変わりますか?
A.後期高齢者医療の保険料に変わります。
Q7.被扶養者も保険料を支払うようになるのですか?
A.ご負担いただくことになりますが、凍結や9割軽減の特別処置を行います。
Q8.医療機関に支払う窓口負担は変わりますか?
A.今までと同様で、月ごとの上限額も設けられます。
今回載せさせていただいたQ&Aの内容は、「あしたのニッポン第4号(平成20年3月):政府広報」より抜粋しております。
<Q&Aの詳しいお問い合わせ先>
厚生労働省 保険局 総務課 老人医療企画室 国民健康保険課
TEL.03−5253−1111(代表)
薬剤師 頼實 雅之