♪ドレミ薬局♪

ドレミ薬局からのお知らせ
2007年10月〜2008年3月



2008年3月

花

 今回は真っ赤なゼラニウムです。



早いもので、今回でちょうどこの連載を始めて12回目(1年)となります。
そこで今回は基本に立ち返り、『これだけは知っておきたい、お薬の正しい使い方』について簡単にポイントのみご紹介します。

@ 服用量・服用回数・服用時間はきちんと守りましょう。
A お薬は水もしくは白湯で服用しましょう。
B 錠剤やカプセルは勝手に砕いたり開けたりしないようにしましょう。
C お薬は自己判断でやめないようにしましょう。
D お薬は他の人にあげたり、もらったりしないようにしましょう。
E 古くなったお薬は使用しないようにしましょう。
F お薬の保管は正しく行いましょう。

最後に、今回のお題は内容が膨大なため、大切なポイントのみご紹介しました。それぞれの詳しい意味に興味のある方は、薬のプロである、あなたの町の薬剤師までお問い合わせください。

次回からは2年目に突入です。
少し趣向を変えてみようかと検討中ですのでご期待ください。

薬剤師   頼實 雅之

2008年2月

花

 今年も梅の花がたくさん蕾をつけました。



どこの薬局でも便秘症のお薬を持って帰られる患者様はけっこう多くいらっしゃいます。そこで、今回は『これだけは知っておきたい、便秘症対策』についてご紹介します。

便秘症の方にまず行っていただきたいのが、毎日規則正しくトイレに入り座るということです。便意をもよおさなくても、習慣づけることが大切です。

次に大切なポイントが以下の3つです。
@ 運動
 適度な運動や腹部のマッサージも効果的です。
A 水分
 朝、起きがけに冷たい水を飲むと便意をもよおしやすくなります。
B 食物繊維
 繊維類の多い食事(野菜・果物・豆・海藻など)を心がけましょう。

(そのほか、ヨーグルトや炭酸飲料が効果的だったり、肉類や赤ワインが悪化させたりしますが、ここでは簡単に紹介させていただきました。)

最後に、便秘症の原因にはストレスや加齢など様々あります。日常の対策で効果の無い場合は病院の先生に相談されることをお勧めします。

薬剤師   頼實 雅之

2008年1月

新年明けましておめでとうございます。

本年も皆様のお役に立てていることを願いつつ連載してまいりますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

花

今回の花はアリッサムです。白く小さい花でかわいいですね。



例年の事ですが、寒くなると当薬局にも膀胱炎でお悩みの患者様が訪れます。
聞きたくてもなかなか聞きづらいこともあるかと思いますので、今回は『これだけは知っておきたい、膀胱炎対策』についてご紹介します。

そもそも膀胱炎は成人女性に多く、排尿時の痛みや頻尿、尿に血が混じったり濁ったりする症状として現れます。原因は便の中の細菌が尿道を通って膀胱に侵入して炎症を起こすことによります。また、再発や再感染が多く、腎盂腎炎の引き金になる可能性もありますので以下のポイントに気を付けて完全に治すことが重要です。

@ 水分は多めにとり、尿量を増やすこと。
A 尿意は我慢せずに早めに排尿すること。
B 陰部は清潔に保つこと。
C 下腹部や腰周りは冷やさないこと。
D 治癒するまで性交は行わないこと。
E 香辛料などの刺激物は避けること。

どうですか?参考になりましたでしょうか?

最後に、現在、治療薬としては抗生物質の使用が有効とされています。この薬は市販されていませんので、きちんと医療機関に掛かることをおすすめします。

薬剤師   頼實 雅之

2007年12月

花

冬本番です。我が家のシマトネリコの花も良いにおいがしています。


さて、今年は例年よりも早くインフルエンザが流行しています。
そこで今回は『これだけは知っておきたい、インフルエンザの常識』についてご紹介します。


【その1:インフルエンザとカゼの見分け方は?】

インフルエンザはカゼと同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状が現れますが、特徴的な症状として
@高熱  A頭痛  B関節痛  C筋肉痛  があります。


【その2:予防は?】

インフルエンザの予防としては、
@ 帰宅時の手洗い・うがい  A 湿度の保持  B 十分な休養と栄養摂取
C 外出時のマスク着用  D 予防接種  が大切です。


【その3:治療薬について】

インフルエンザに罹ってしまったら、病院などの医療機関で診てもらうことが大切です。現在、治療薬の使用は発症から48時間以内が効果的とされています。種類は内服薬と吸入薬を合わせて3種類があります。ただ、副作用の観点から10代のお子さんには使用を差し控えるものもありますので、医師とよく相談してください。

どうですか?参考になりましたでしょうか?

最後に、今年はまだ、私も予防接種を受けていませんので、そろそろ接種しに行こうかと思っています。(接種後、2週間くらいで免疫ができます)
料金は医療機関によってまちまちですが、大体2〜3千円くらいですよ。(全額自己負担の場合)

薬剤師   頼實 雅之

2007年11月

花

かなり秋らしくなってきましたね。我が家のビオラも元気に咲いています。


さて、秋といえば読書の秋! 「疲れ目などで目薬が手放せない。」 なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は 『これだけは知っておきたい、目薬の常識』 についてご紹介します。


【その1:点眼方法】

@  まず手を洗います。
A  点眼は片手で目薬を持ち、もう片方の手でまぶたを軽く引き、頬に手を当ててしっかり支えて行います。そのとき、容器の先が目やまつ毛に触れないように注意してください。
B  点眼後は目を閉じて、目頭を軽く押さえます。
C  こぼれた液はティシューで拭き取ります。


【その2:目薬の使用量】

用法用量をよく読み正しく使用してください。
また、1回の点眼は1滴で十分です。


【その3:1度に2種類以上の目薬を使用する場合】

最初の目薬の後、5分以上あけてから次の目薬を使用しましょう。
点眼の順番は「振り混ぜるタイプ」や「効果をより期待する目薬」を後に使用します。


【その4:保存方法】

直射日光や高温を避けて保存してください。(冷所保存の商品もあります)
また、開封後の目薬は1ヶ月を目安に使用しましょう。

(防腐剤の入っていない商品の場合は使いきりや10日以内など決まっているものがあります)


【その5:やってはいけないこと】

他人の目薬や、古くなった目薬は使用しないでください。

いかがですか?参考になりましたでしょうか?

最後に、「そんなこと言っても、目薬がこぼれてきちんとさせないよ。」という方には点眼補助具が市販されているみたいですよ。

薬剤師   頼實 雅之

2007年10月

花
花屋の店先でかわいい花を見つけたので買ってしまいました。名前はダールベルグデージーです。本当は5〜6月開花らしいのですが、今年は暑いので長く咲いているのでしょうか。


さて、最近、薬局店頭でビタミンの働きや、それを含む食品・サプリメントの選び方についてよくご質問をいただくので、簡単にご紹介できればと思います。そこで、今回は『家庭でもできるビタミン補給対策』についてご紹介します。

そもそもビタミンとは「生きていくために必要(バイタル)なアミン類」という意味で、「自分の体で作ることができず、不足すると欠乏症(壊血病や脚気などが有名)になる栄養素」と定義されています。ですから、私たちは食事からしっかり摂取することが大切です。

今回は、よく耳にするビタミンの種類と働き及び含まれる代表的な食品について簡単に記載してみました。

【ビタミンA】
働き : 目の機能や粘膜を強くします。
代表的な食品 : うなぎ・にんじん(ベータカロテンとして)

【ビタミンB1】
働き : 疲れを取ったり、神経の働きに関係します。
代表的な食品 : 豚肉・玄米・うなぎ

【ビタミンB2】
働き : 疲れを取ったり、肌荒れなどを改善します。
代表的な食品 : しじみ・牛乳・卵

【ビタミンB6】
働き : 肌荒れなどを改善したり、神経の働きに関係します。
代表的な食品 : さんま・鶏ささみ肉・牛レバー

【ビタミンB12】
働き : 神経の働きに関係します。
代表的な食品 : 牛レバー・かき(貝)・まぐろ

【ビタミンC】
働き : 皮膚や血管を強くしたり、しみ・そばかすを改善します。
代表的な食品 : ブロッコリー・ピーマン・レモン

【ビタミンD】
働き : カルシウムの吸収を助けて骨を強くします。
代表的な食品 : 干ししいたけ

【ビタミンE】
働き : 血流を良くしたり、肌荒れなどを改善します。
代表的な食品 : 大豆・アーモンド・うなぎ

いかがですか?参考になりましたでしょうか?
注意点としましては、ビタミンはどれか1つでも体に不足していると他のビタミンも機能を十分に発揮できないということと、過剰な摂取は良くないということです。特に体に蓄積しやすい脂溶性のビタミン(A・D・E・K)があるという特徴を知っておくと良いでしょう。

最後に、「そんなこと言っても、食事のバランスには自信がなくって…。」という方にはサプリメントで補給するなんて方法もありますよ。ちなみに、サプリメント初心者にはマルチビタミンがお勧めです。
もっと詳しく知りたい方は医師・薬剤師に相談してみてはいかがでしょうか?

薬剤師   頼實 雅之